☆遅ればせながら、見て来ましたよ^^
きっちりとではあるけど、「チャッチャッと現代風に作りましたよ」てな作品だと思いきや、
極上の出来だったので驚いています。
三点で優れている。
一つに、「三銃士」の活躍する時代の絢爛豪華たる舞台美術の秀逸さ…、CGに頼っているばかりではないだろう。
「どんだけ金がかかっているんだよ」「うまく撮影許可を得たなぁ」と思わせられる王宮やパリ市街の俯瞰映像や、宮庭や市場のモブシーンは映画的なリアルを貫徹させていた。
状況を説明するミニチュアの多用もまた、物語の要所要所を味わい深くしていた。
メイン登場人物は、そのビジュアルが、顔見世1アクションの終わりに画面上で肖像化され、名前の字幕が入るという、「安易な分かりやすさ」と揶揄されるものにスタイリッシュさを加味するテクニックが使用されている。
◇
二つ目に、個々の役者の、それぞれの格好良さと個性の自然な峻別があろう。
三銃士の三人(アトス・ポルトス・アラミス)も、やや典型的だが、それぞれ、男が見ても惚れ惚れするような格好良さがあるし、ダルタニアンは無鉄砲で可愛い。
はぁ…、去年の<ナカデミー賞>受賞のミラは、もう、彼女しか出来ない、女の良さも悪さも包括した「峰不二子」的なキャラクターを嬉々として演じている。
楽しそうだし、見ている私も飽きれつつ楽しい^^
悪役のバッキンガム公爵や宰相リシュリュー、ロシュフォール隊長なども、それぞれの役者がノリノリで演じているので見ていて心地良い。
ルイ13世だが、王族らしい能天気さを持つ少年だが、ダルタニアンとの交流の中で、人間として成長をしていく様がコミカルに描かれ、「うは、サイドストーリーでこんな風に描くなんて、深い!」と感動した。
侍女役の娘は、これはもう天使か妖精みたいに可愛かった^^
無垢であり、「ツン」である。
私、とろけそう^^;
でも、それとは全く違うベクトルで、若い王妃も高貴で美しかった。
あごのラインと、毅然とした立ち居振る舞いが素晴らしかった。
三銃士の侍従・プランシェットは、最後の最後まで苛められていて楽しかったなぁ^^
◇
第三に、そのスピーディーな展開が良かった。
ダルタニアンと三銃士の集結のシーンなど、ダルがそれぞれの銃士とイザコザを起こし、ほぼ同時刻に決闘することになり、しかし、そこで、三銃士とダルが別個に因縁を持っているロシュフォールの衛士隊がやってきて、共闘し大立ち回りを演じると言う無駄のなさ。
アンヌ王妃も、罠にはまって苦悩するよりも、すぐにリシュリューの策略と見抜き、糾弾に行き、すっとぼける宰相に、「目を見れば分かるから、見に来た」と言い放ち、すぐに解決を、侍女を通し、三銃士に依頼するのだ。
バッキンガム邸の襲撃も、ド下手な「シャーロック・ホームズ」の作り手に見せたいほどの「シンプルに捻ったモンタージュ」で、非常に痛快だった。
・・・普通に王道の物語だが、展開のコマ落としや、アクションのキレ、役者のキッチリとまとめた演技で、こんなにも、極上のエンターテイメントに仕上がるのだなぁ、と感動した。
ポール・W・S・アンダーソン監督の手腕に脱帽!
しかし、この人、エンディングの大風呂敷が好きだよね^^;
続編が出来そうだけど、あの「大軍勢」をどうやって収拾つけんのよっ!!!
PS.この感想は、出掛ける直前に書いているので、後で文章を少し直しますね^^
では、『1911』を観て来ます^^
(2011/12/04)
きっちりとではあるけど、「チャッチャッと現代風に作りましたよ」てな作品だと思いきや、
極上の出来だったので驚いています。
三点で優れている。
一つに、「三銃士」の活躍する時代の絢爛豪華たる舞台美術の秀逸さ…、CGに頼っているばかりではないだろう。
「どんだけ金がかかっているんだよ」「うまく撮影許可を得たなぁ」と思わせられる王宮やパリ市街の俯瞰映像や、宮庭や市場のモブシーンは映画的なリアルを貫徹させていた。
状況を説明するミニチュアの多用もまた、物語の要所要所を味わい深くしていた。
メイン登場人物は、そのビジュアルが、顔見世1アクションの終わりに画面上で肖像化され、名前の字幕が入るという、「安易な分かりやすさ」と揶揄されるものにスタイリッシュさを加味するテクニックが使用されている。
◇
二つ目に、個々の役者の、それぞれの格好良さと個性の自然な峻別があろう。
三銃士の三人(アトス・ポルトス・アラミス)も、やや典型的だが、それぞれ、男が見ても惚れ惚れするような格好良さがあるし、ダルタニアンは無鉄砲で可愛い。
はぁ…、去年の<ナカデミー賞>受賞のミラは、もう、彼女しか出来ない、女の良さも悪さも包括した「峰不二子」的なキャラクターを嬉々として演じている。
楽しそうだし、見ている私も飽きれつつ楽しい^^
悪役のバッキンガム公爵や宰相リシュリュー、ロシュフォール隊長なども、それぞれの役者がノリノリで演じているので見ていて心地良い。
ルイ13世だが、王族らしい能天気さを持つ少年だが、ダルタニアンとの交流の中で、人間として成長をしていく様がコミカルに描かれ、「うは、サイドストーリーでこんな風に描くなんて、深い!」と感動した。
侍女役の娘は、これはもう天使か妖精みたいに可愛かった^^
無垢であり、「ツン」である。
私、とろけそう^^;
でも、それとは全く違うベクトルで、若い王妃も高貴で美しかった。
あごのラインと、毅然とした立ち居振る舞いが素晴らしかった。
三銃士の侍従・プランシェットは、最後の最後まで苛められていて楽しかったなぁ^^
◇
第三に、そのスピーディーな展開が良かった。
ダルタニアンと三銃士の集結のシーンなど、ダルがそれぞれの銃士とイザコザを起こし、ほぼ同時刻に決闘することになり、しかし、そこで、三銃士とダルが別個に因縁を持っているロシュフォールの衛士隊がやってきて、共闘し大立ち回りを演じると言う無駄のなさ。
アンヌ王妃も、罠にはまって苦悩するよりも、すぐにリシュリューの策略と見抜き、糾弾に行き、すっとぼける宰相に、「目を見れば分かるから、見に来た」と言い放ち、すぐに解決を、侍女を通し、三銃士に依頼するのだ。
バッキンガム邸の襲撃も、ド下手な「シャーロック・ホームズ」の作り手に見せたいほどの「シンプルに捻ったモンタージュ」で、非常に痛快だった。
・・・普通に王道の物語だが、展開のコマ落としや、アクションのキレ、役者のキッチリとまとめた演技で、こんなにも、極上のエンターテイメントに仕上がるのだなぁ、と感動した。
ポール・W・S・アンダーソン監督の手腕に脱帽!
しかし、この人、エンディングの大風呂敷が好きだよね^^;
続編が出来そうだけど、あの「大軍勢」をどうやって収拾つけんのよっ!!!
PS.この感想は、出掛ける直前に書いているので、後で文章を少し直しますね^^
では、『1911』を観て来ます^^
(2011/12/04)