☆・・・世の中には、いいエメリッヒと悪いエメリッヒがいると、私は言ってきたものだが、これはいいエメリッヒ監督作だった。
序盤こそ、前作の焼き回しのような展開が続く。
なんとなく、『エヴァンゲリオン:Q』が、『エヴァンゲリオン:破』と同じポイントを押さえているのに、その展開の順番の違いで盛り上がらないのと似ていた。
が、大きな作戦が失敗した後から、斬新な展開が始まる。
また、この監督は、世界的な事件を作品にしたときの、その世界の各階層を代表できるような人物たちのピックアップがうまい。
大統領から官僚に軍人たち、学者たちに大西洋の荒くれお宝ハンター、災厄から逃げる子供たちまで描き方が実にうまい。
更に言っておくと、その最近の作品には美少女や美幼女が必ず出てくるのも良し!
だが、今回の、美少女ジョーイ・キングの成長した姿は、ややショック!
また、ハリウッド大手の中国市場への媚びも、そのキャストで分かってちょいと不満。
でも、パイロット役の中国人アンジェラ・ベイビーはメチャ可愛い!
前作は、この手の作品としてはエポックでもあり、最後の一手で一発逆転の構図は、「スターウォーズ」一作目以来からの完成形だと思っている。
ここでのコンピューターウィルスの使用は、後から発売されたSF小説「3001年 終局の旅」とかぶるほどの斬新なアイディアであった。
また、キチガイ博士がキチガイのままに、でも、妙な活躍で魅力的なことも、その後の作品への影響は大きい。
敵の心と同調し、一瞬にして、その目論見がわかるという展開も、この作品から始まった。
お手軽展開だが、最初にそれをやるのは凄いアイディアだ。
そして、今回は、さすがに、エイリアンを友好的に見る者はいないのだが、地球側が先制攻撃すると、後から、その宇宙船はいいエイリアンだったと分かる。
そのいいエイリアンが、今は「ヴァーチャル体」としての存在なんてのは新しい!
物語後半での、意外な展開は多く、序盤からSF要素がたんまりだが、予期しない血肉の通った熱血展開もあり、こっちも感情移入しやすい。
また、ラスボス巨大エイリアンが、白昼の砂漠で姿をあまさずあらわにして暴れる展開も新しい。
さて、おそらく、3作目も出来るだろう。
次にエイリアンと戦うときは、向こうは、地球のエネルギー目的ではなく、殲滅に来るだろう。
作中、「戦って平和を得る!」と言う言葉が繰り返され、左掛かった人を狂わせるだろうけど、次作からは、最後にキチガイ博士が言っているが、「こっちから、エイリアンの尻をけ飛ばしにいく」ことになりそうだ。
それは、先制攻撃を意味するだろう。
戦争にはそんな側面もあり、私はかまわないけど、「侵略だ!」と言い出す左掛かった人も出てくるだろう。 (2016/07/10)
序盤こそ、前作の焼き回しのような展開が続く。
なんとなく、『エヴァンゲリオン:Q』が、『エヴァンゲリオン:破』と同じポイントを押さえているのに、その展開の順番の違いで盛り上がらないのと似ていた。
が、大きな作戦が失敗した後から、斬新な展開が始まる。
また、この監督は、世界的な事件を作品にしたときの、その世界の各階層を代表できるような人物たちのピックアップがうまい。
大統領から官僚に軍人たち、学者たちに大西洋の荒くれお宝ハンター、災厄から逃げる子供たちまで描き方が実にうまい。
更に言っておくと、その最近の作品には美少女や美幼女が必ず出てくるのも良し!
だが、今回の、美少女ジョーイ・キングの成長した姿は、ややショック!
また、ハリウッド大手の中国市場への媚びも、そのキャストで分かってちょいと不満。
でも、パイロット役の中国人アンジェラ・ベイビーはメチャ可愛い!
前作は、この手の作品としてはエポックでもあり、最後の一手で一発逆転の構図は、「スターウォーズ」一作目以来からの完成形だと思っている。
ここでのコンピューターウィルスの使用は、後から発売されたSF小説「3001年 終局の旅」とかぶるほどの斬新なアイディアであった。
また、キチガイ博士がキチガイのままに、でも、妙な活躍で魅力的なことも、その後の作品への影響は大きい。
敵の心と同調し、一瞬にして、その目論見がわかるという展開も、この作品から始まった。
お手軽展開だが、最初にそれをやるのは凄いアイディアだ。
そして、今回は、さすがに、エイリアンを友好的に見る者はいないのだが、地球側が先制攻撃すると、後から、その宇宙船はいいエイリアンだったと分かる。
そのいいエイリアンが、今は「ヴァーチャル体」としての存在なんてのは新しい!
物語後半での、意外な展開は多く、序盤からSF要素がたんまりだが、予期しない血肉の通った熱血展開もあり、こっちも感情移入しやすい。
また、ラスボス巨大エイリアンが、白昼の砂漠で姿をあまさずあらわにして暴れる展開も新しい。
さて、おそらく、3作目も出来るだろう。
次にエイリアンと戦うときは、向こうは、地球のエネルギー目的ではなく、殲滅に来るだろう。
作中、「戦って平和を得る!」と言う言葉が繰り返され、左掛かった人を狂わせるだろうけど、次作からは、最後にキチガイ博士が言っているが、「こっちから、エイリアンの尻をけ飛ばしにいく」ことになりそうだ。
それは、先制攻撃を意味するだろう。
戦争にはそんな側面もあり、私はかまわないけど、「侵略だ!」と言い出す左掛かった人も出てくるだろう。 (2016/07/10)