☆・・・昨日は暇で、ちょうどザッキーが来たので、旅行の打ち合わせや、月9のドラマ『ラブソング』の話をした。
『ラブソング』は福山雅治主演で、福山の役が、元ギタリストで知り合いの娘が命を落とした責任を感じてギターを置いた臨床心理士と言う、なんかコテコテの役どころ。
テレビスポットで、「俺はもう恋はいいかな」とか格好良く言ってるの聞いて見るのをやめようかと思っていたら、なかなか面白かった。
ヒロインの役柄が面白かった。
ヒロインがコミュ障のドモリで、その治療をする中で、歌の才能を見出し、福山も再びギターを握る、と言う物語。
で、福山と同じ年齢の私が来ましたよ^^;
ちなみに、野茂も同じ年齢ですよ^^;
さて、コミュ障の女子との交流、私の非常に得意とするところである。
・・・ただ、こんなことがあった。
五年前、昼間の仕事先に、早稲田大学を休学している娘が入ってきた。
明らかに、周囲と打ち解けられなかった。
私は、「俺も、六大学出身だぜ^^」などとあいさつ代わりに言った。
すると、しばらくして、意を決したかのように、仕事中に、皆が作業している間をズンズンと進んできて、「お話があります! 仕事終わった後、空いてますか?」と言ってきた。
周囲の人が驚いていた。
さて、仕事を終えて、待ち合わせし、車に乗せようとすると、それを拒否する。
「お母さんが、知らない男の車に乗ってはいけないと言った。大阪のお姉ちゃんにも電話で注意された」とのこと。
私は「ゲッ・・・!」と思いつつも、「いや、もし、車の中で俺に何かされたら、会社に言えば、俺はクビになるだろうし、それは困るので安心したまえ」と言って乗せた。
・・・話を聞くと、その子は、両親が学校の先生で、学校の先生にはありがちなんだけど、自分の子供の教育がおろそかになる。
で、その子は、ずっとお婆ちゃんっ子だったんだけど、小学生の高学年の時にお婆ちゃんが亡くなり、それから登校拒否なった。
父親も、高校ぐらいの時に亡くなったそうだ。
中学校も行かなくて、高校の時期も無為に過ごし、でも、そもそもが両親は先生で、勉強はできる。
大検を受けたら合格し、早稲田を受けたら合格した。
でも、大学では友達が出来ない・・・。
大学を休学・・・、そして、こうしてバイトしても、いまいち誰とも仲良くなれない。
話せない。
話せるようになりたい、とのこと。
基本、若さはあれども、それ程に可愛い顔をしていない。
が、孤独な引きこもり生活の中で、メイクだけはやたらと上手かった。
私は、「こりゃ、面白い^^」と、それから、毎日、仕事を終えて、五時間ぐらい話すようになった。
毎日、である^^
初めは、私が一方的に話した。
一か月後に、その子がポチポチ話すようになった。
先程のその子の生い立ちは、そうして分かった。
二か月後に、自らある一定の話をするようになった。
三か月後に、ちょっとつきあった。
少なくとも、私にはガンガン意見を言えるようになっていた。
五か月後ぐらいに別れ、彼女はバイトを辞めていった。
私は、まあ、しゃーねぇ、と思った。
その後、彼女は、近所のスーパーでレジのバイトをしていた。
昼間の仕事の同僚が買い物をしていると話し掛けてくるそうだ。
スーパーのレジから話しかけてくる・・・、大した成長である。
私は、その子に、もう全く興味がないので、その店に行く気も起こらない。
同僚の多くが、私に「今は明るくなっていたよ^^」と言った。
あたかも、私との交際期間が不遇で、今はノビノビと生活しているかのような口振りなのだ。
おい! ちょっと待てッ!!
あいつが明るく、他者とコミュニケーションが取れるようになったのは、俺ッ! 俺のおかげなんだよッ!!
俺以外の誰の尽力でもねぇッ!!
・・・と、私は心の中で絶叫するのだった。
福山雅治も、ドラマ『ラブソング』で、私と同じ目に遭って欲しいと切に願う・・・^^;;;
(2016/04/19)