☆・・・東日本大震災から五年である。
私が、震災から二か月後に東北に赴いたときの報告を、去年、ここに転載した時、
どなたかが、直接的にではないが、「大変な現場に物見雄山に行くとはけしからん、軽蔑する」云々と言っていた。
・・・違うのである。
私にとって、今回の震災は「放射能(放射線)問題」であった。
そして、私の出した結論が、今回の福島第一原発事故での「放射能」では、例え死にたくても、誰一人として死ねない・・・、と言う結論だった。
私は、震災から数か月後に、「今回の原発事故の、直接的な放射能で死ぬ者は誰一人としていない!」とブログで断言・公言もしている。
あれだけ膨大な「放射能」の危険情報が入り乱れていたが、数値では、なんら、人を死に至らしめるものではなかった(原発建屋周辺を除く)。
情報は「ノストラダムスの大予言」の如くに、恐怖を煽るものばかりで、科学的な裏付けのあるものは少しだけ。
その少しを鑑みると、「今回の事故」での放射線はなんら問題がなかった。
健康にいいくらいだ。
だからこそ、私は、現地に赴き、「深呼吸」してみせなくちゃならなかった^^;
これが、私の復興支援であった^^
高度経済成長期時代の東京は、今回の福島原発事故の比ではない、桁違いの「放射能」が、中国の核実験により、長期間に渡り降り注いでいた。
今、東北の線量は落ち着いている。
でも、今、東北から、検査を経て流通してきた野菜や肉・魚を避ける人がいる。
線量が基準値以下なのにだ(世の物体は、全て放射線を帯びている)。
もうおかしいのである。
東京も東北も、かつては、半減期数万年と言う放射線にさらされ、現在は、放射線量が基準値内に収まっている。
東京に住んでいて、落ち着いてきた東北の「放射能」にヒステリックになる人は、翻って、東京の「放射能」にもヒステリックにならざるを得ないはずなんだよね。
東北を騒ぐ人は、もはや、東京にも住んでいられないはずなのである!
こういう理屈が成り立つ。
東京で、東北の「放射能」を騒ぎ立てる人は、東京における、同等の「放射能」はないものとし、
つまり、嫌がらせで、東北の「放射能」を騒ぎ立てるけど、騒ぎ立てるのが目的なので、東京には楽しく住み続けるわけだ。
スネ夫みたいな野郎どもである。
ゲスの極みである。
そういった野郎たちは、中国や北朝鮮の核には、なーんにも言わない・・・。
《・・・(2011/05/22に書いた文章。文中日付は2011/05/15)
・・・二本松へ向かう中での川俣町の田舎の道行きは、短くもあったが、強烈な精神の揺れ動き(恐怖)を経験した数時間の後だったので快適だった。
前にも言ったのだが、この県道では、一部に田植えの風景が見られた。
また、前にも書いたが、この川俣町は、一部が計画避難地域である。
後から知ったのだが、どうやら、この県道117号線エリアは、幾つかの山に遮られて、高い放射能が検出されていないらしいのだ。
地図上では、確かに、600~700メートル級の山々で東が壁になっている。
放射線は障害物等はものともしないが、放射性物質は物体で遮られる。
(ちなみに、建屋内で原発事故収束作業にあたっている方々は防護服を着ているが、あれはあくまで防塵付着防止の意味しかなく、放射線を遮っているわけではない。ただ、先月、アメリカの会社から一着15万円の完全放射能防護服を200着提供されたと言うニュースがあったが、最近のニュースを見ていても、それが福島原発建屋内で使用されている気配はない。おそらく、菅らがパフォーマンスするときに使われるのかな)
さて、川俣町についてだが、
・・・その代わり、だ。
田植えを可能にした山々の東側では、放射性物質が行き場を失い、かなり高い放射線数値が検出されている。
そもそも、この辺は山が多く、原発に向かって開けた渓谷では、飛散してきた放射性物質の「吹き溜まり(ホットスポット)」となっているようだ。
NHKのニュースでやっていた。
マスコミ報道は、危険を煽るが、そこで示された数値は信用に値する。
その番組では、とある「市民」の方が、放射線数値を「面(エリア単位)」ではなく、「点の集積(場所・場所)」で非常に詳細に測っていた。
「80マイクロシーベルト」が、20キロ境界線外での最高数値だった。
自然界での放射線数値では非常に高い。
だが、人体には全く影響がない。
番組では、その数値でもって、住民に、「あなたたちはこんな高い数値が出ている場所で避難しているんですよ!」と脅していた。
だが、人体には全く影響がない。
よく積算放射線量が危険だとも言われるが、その科学的な根拠は、ない。
積算放射線量が危険視されるのは、数ヶ月・数年単位のものでは、ない。
危険は数十年間の問題で、それもまた、可能性の話でしか、ない。
チェルノブイリやスリーマイルで、事故後、多くの後遺症で苦しむ住人が出たとも言われているが、その科学的な根拠は、ない。
関連性は、俗説としてしか語られて、いない。
ただ、民族的な特質で、ウクライナ人にはヨウ素が慢性的に欠乏しており、そこへ、チェルノブイリ事故によって漏れ出した放射性ヨウ素を、被曝した住人が吸収、甲状腺ガンの死亡者が大量に発生してしまった事例はある。
別のNHKニュースでも言っていたが、「放射性ヨウ素」を原因とする以外での、原発事故での大量死は事例が、ない、そうだ。
さて、先ほど、番組の中で<放射線数値を「面(エリア)」ではなく、「点の集積(場所・場所)」で非常に詳細に測っていた>方の話を書いたが、
それは面白い。
よく、東京は安心だと思っていると言うか、信じ込んでいる方と言うか、信じたいと考えている方に出くわすが、それは、そんな国による「面(エリア)」の報告、検知機器を持っているネット極小メディアの方の居住地の「偶然にも安全だった点(ドット)」での報告でしかない。
そういった、福島を差別し、自分らは安全だと思っている方の常識には呆れるばかりだが、
つい最近、長野の野菜から基準値超えの放射線数値が検出されたよね。
貯水池から放射能が検出されたのも記憶に新しい。
東京は、けして、騒いでいる方の常識で言うところの「安心の地」ではない。
チェルノブイリの時は、遥か彼方からジェット気流で、放射能が飛んできていたのである。
福島原発からの放射能なんて、もう、東京の人がパニック状態になるほど飛散していて、そこら中にホットスポットを形成しているよ。
そのような想像力がない人間があまりにも多いので、私は暗澹たる思いに駆られるし、
私が言いたいのは、それでも、全く人体に影響のある数値ではないんだよ、という事なのである。
東京の人のメンタリティは、自分を安全の高みにおいて、被災者を見下す(差別する)という醜い心情の発露でしかない。
それから、いまだに「東電は、政府は、国民の安全に不利益なことを隠している」と言ってる方がいるが、不利益は現在、全て、放射線量に集約できるので、
もう、個人レベルで調べられるんだぜ・・・。
(2011/05/22)・・・》
(2016/03/11)