映画『ミケランジェロ・プロジェクト』予告編
☆・・・うーむ、面白かった。
私は、「イスラム国」と他の人間が相容れないのは、「イスラム国」が、芸術品や美術品、文化財や文明遺産に、まったく敬意を払わない点に顕著だと思っている。
芸術に魅了されない、他者の大事にするものを破壊する・・・、それを深く考えない、考える選択肢がない、っちゅうことが、私には、とてつもなく恐ろしいことだと思える。
この作品は、ヨーロッパがナチスに蹂躙され、それを撃退する連合軍の中、ナチスの持ち去った美術品を取り返す任務を背負った軍人たちの物語。
ジョージ・クルーニーは、思想的には、私とは反対のサイドの人物だが、いい作品に出るし、良作の監督もし続けている。...
この作品も、先の大戦末期の厭戦感と混沌の中、必死になって「芸術」の価値を復権させようとするさまを、陽性に描いている。