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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[映画『マッドマックス 怒りのデスロード」を観た]

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☆・・・「最高ですかーっ!!」 「最高でーす!!^^」

 もう、数か月前から、あの、全ての見せ場を盛り込んだかのような予告編を見せられてから、待望していた『マッドマックス4』!

 有休休暇を取って、朝一で観てきましたよ。

 でも、その「全て」は、物語のほんの序盤に過ぎなかった。

 と言っても、2時間の尺は、予告編と同じ、ずーっとカーチェイスが続くだけなのですが、それを集中して見せるパワーが、この作品のキモだ。

 下の写真のマックス、荒野を眺めていて、地面を這う、放射能の影響で首が二つあるトカゲを気配で捕らえると、貴重な栄養源として口にムシャムシャと運ぶ。

 もう、それだけで、この世界の状況がわかる。

 が、マックスは、何かの気配を感じ、荷物を車に放り込むと、愛車インタセプターで、画面奥に向かって走り出す。

 と、画面手前からは、「ヒャッハー!」な野郎(荒くれ者)どもが、車でマックスを追いかけていく。

 愛車インタセプター、すぐに大破! マックスは、この地域の「水の支配者・イモータンジョー」の捕虜となる。

 余談だが、そもそも、インタセプターは、「2」で爆発している。

 この作品では、大破させられてるが、後に、イモータンジョーの部下が改造して乗っている。

 つまり、この作品は、「1」と「2」の間のエピソードともいえよう^^

 

 マックスは、イモータンジョーの部下であり、イモータンジョーに心酔する、放射能に侵され余命いくばくもない兵士集団「ウォーボーイズ」の血液補充用奴隷「血液袋」とされる。

 ちなみに、マックスの血は「ハイオク」だそうだ^^;

 そんなおり、「ウォーボーイズ」の隊長の女フェリオサは、ある計画を企んでいた。

 イモータンジョーの「子産み女」を連れて、イモータンジョーの支配から逃れようとするのだった!

 かくして、水の取引にかこつけて、大型トレーラーを駆り、フェリオサは荒野に走り出す。

 イモータンジョーの水源要塞から、水を積んだトレーラーは、ガスの支配者・人喰い男爵の要塞を目指すはずだった。

 が、道を逸れて行く。

 それを望遠鏡で見ていたジョーの弟のフリーク的な小人は、フェリオサの逃亡を直感!

 それを告げられたイモータンジョー、「子産み女」の監禁無菌室を見に行くと、もぬけの空なのだった。

 すぐに、軍団で、フェリオサと子産み女たちを追うのだった。

 彼らは常に、荒野に広がって、車を走らせる!!

 もう、「2」から「サンダードーム」、そして、この作品、常に奴らは、追っかけてくる。

 ドッ! ドッ! ドッ! ドッ! ドッ!

 

 マックスはと言うと、もう、死期の近いウォーボーイズ・ニュークスの、イモータンジョーのために死にたいという美学の下、あたかも、車いすの前につけられた点滴の如く、ニュークスの車の前に括りつけられ、ニュークスに血液を供給する「血液袋」を全うさせられるのだった。

 そもそも、新しい血液の補充が、放射能による身体機能不全に効くのかは不明だ^^;

 だが、フェリオサの運転するトレーラーに一番乗りしたニュークスは、そのチェイスの最中に砂嵐に見舞われる。

 ニュークスの車にはマックスが括りつけられている。

 砂嵐の後、マックスは、フェリオサ一行に追いつく、そこには、美しくも可憐な5人の「子産み女」がいた。

 いや、この5人がそれぞれ、可愛いんだわ^^ 

 下の写真には四人しか出てないけど、それぞれ個性がある^^

 個性は、戦いの中で、徐々にわかってくる。

 

 フェリオサと格闘するマックス。

 だが、その渦中にも、イモータンジョーの一派が地平線のかなたから、かげろうに揺れながら、ゴイン! ゴイン! と迫ってくる。

 反目しつつ、フェリオサらとマックスは、トレーラーに潜むニュークスともども逃亡を再開する。

 追手は、サウンド車から流れるギターやドラムの音に鼓舞され、トレーラーとの距離を着実に詰めていく。

 いや、サウンド車、走る車に設えられたステージの上でギターを奏でているんだからね^^;

 イモータンジョーの一派だけではない、人喰い男爵のグループや、武器の支配者・武器将軍のグループも追手に加わる。

 もう、抜き差しならない状況だ。

 しかし、上映時間の1/4ぐらいの時間しか過ぎていない。

 だが、この後は、ほとんどカーチェイスが繰り広げられるのみ。

 しかし、その、ほとんど会話のないなかで、いつしか、マックスとフェリオサは共闘する信頼関係を築き、ニュークスは愛を知っていくのだった。

 その流れは、非常に自然であり、見ているこっちも共感を感ぜずにはいられない。

 アクションも、これ見よがしの伏線はなく、矢継ぎ早のアクションの流れも、非常に自然なものだ。

 この作品が新しいのは、逃げおおす物語ではない点だ。

 「宇宙戦艦ヤマト」的に、イスカンダルに着き、それで終わらず、地球に舞い戻るのだ。

 フェリオサ一行は、目的地に着くと、そこが思っていたユートピアではないことを知り、マックスの提案で、再び、地獄のイモータンジョーの要塞に戻ることにするのだった。

 それは、「恐怖の克服」と「改革と再建」を意味する。

                                (2015/06/20) 


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