☆・・・この作品、爆発的なヒットをしているそうだ。
最終的には興行収入50億も視野にいれているとのこと^^
元々のドラゴンボールファンはもとより、更に、フリーザ様ファンが詰めかけているのだろう。
サウザー様しかり、DIOさましかり…、人と言うのは、「様」付けを余儀なくされるような、徹底的な悪に魅かれるものがあるようだ。
私はまた、どうしても、鳥山明の描く均整の取れた絵に心地よさを感じ、同じ日に公開の「名探偵コナン」や「クレヨンしんちゃん」に先駆けて見に行ってしまうのだった。...
人気のフリーザ様の復活と言っても、パワーインフレの激しいドラゴンボール世界にとっては、物語上、この後に、人造人間セルや魔人ブウなど、更に次元の違う強敵が現われていて、主人公の悟空は、それらを打ち倒している。
その後もオリジナルな話で強敵は出てきているし、2年前から復活している映画版では、破壊神ビルスと、そのお付きのウイスがいて、悟空はてんで歯が立たないというレアな結末も迎えていた。
そもそも、ドラゴンボール世界では、これまで、すでに「魔王」→「神」→「界王」→「大界王」→「界王神」と、悟空は、ほとんどの神々らを克服してきている。
そんな中でのフリーザの復活であるが、さて!
今回脚本を書いた鳥山明だが、そこらへん、設定や会話回しで、わりとうまく処理していた。
見ている我々も、懐かしのフリーザの復活に好意的なので、脳内補完し、「まあ、フリーザが超最強になって復活したということで…^^v」と認識するのだった。
今回、フリーザが1000人の兵隊をともない、地球に攻めてくる。
立ちはだかるはZ戦士たち、意外にも亀仙人が大活躍。
亀仙人は、パワーインフレを起こすドラゴンボール世界の初期に世界を導いてくれたが、次第に強さで置いてきぼりをくってきていた。
だが、ちゃんと、メンバーの中で唯一、敵に苦戦をしつつも戦い続け、見ている私などは喜ぶのだ^^
この世界と関連はあるが、アニメではお初の銀河パトロール・ジャコも、彼なりの性格・彼なりのスタイリッシュ(?)な戦い方で活躍。
面白いのがブルマ、
フリーザとの戦端は、そのブルマの気風(きっぷ)による啖呵で、開かれることになる。
相変わらず可愛い。
私は「ルーズソックス」の流行は、アニメ「ドラゴンボール」のエンディング「♪ロマンチックあげーるよー」で、レッグウォーマーをブルマが可愛く着こなしていたことに始まると思うのだ。
なお、1000人との激闘の間、ブルマはどこに行ってたのでしょう?
他のメンバー、あまりにも激闘過ぎて、一般人のブルマをかばう余裕などないでしょうし、敵の指先一つでブルマは死んだことでしょうて^^;
でも、戦いの終わりに、ひょっこりまた姿を現すんだよなぁ^^;
また、彼女は、ナメック星にも行ってるのだが、フリーザには会ってない。
しかし、フリーザに「私を知っているということは、あなた、ナメック星に来ていたんですねぇ」とつながりを語らせているのもうまい脚本だ。
ただ、この世界には、現時点では無敵のビルスとウイスがいる。
この二人がいると、強すぎて、フリーザの存在価値が失われ、今回のフリーザの逆襲自体が意味を為さなくなるきらいがある。
だが、主に、この二人は、ギャグ担当要員で物語を柔らかくするし、途中から、悟空VSフリーザの戦いを観戦さえするが、
なによりも、フリーザにビルスが「俺は、善が勝っても、悪が勝っても関係ない、勝手に戦え」とさえ言う。
闘いの・強さの表現のビジュアルが、さすがにネタ切れになった感があるが、かつてのナメック星での闘いをあえて踏襲させたりして、工夫していたかな。
(2015/04/24)