Quantcast
Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3482

[こりゃ、労働災害だな!(前篇:現場説明)]

$
0
0

☆・・・私は、昼間、倉庫でのフォークリフト作業を仕事としている。

 もう、超大ざっぱに言うと、並んでいる棚に蔵置されている荷物を、出荷依頼に応じてフォークリフトを動かして降ろしたり(1)、

 また、入荷した荷物を格納したりしている(2)。

 格納する棚は6段重ねで、1~4段目を「低荷(ひくに)」、5・6段目を「高荷(たかに)」と言う(3)。

 写真はイメージ。これの6段重ねを想像してほしい^^

   

 フォークリフトの種類は2種類で、全ての段の棚に届く通称「ハイマス(ト)」と、1~4段目までしか届かない「中マス(ト)」がある(4)。

 「ハイマス」は5台、「中マス」は3台ある(5)。

 写真はイメージ。現場ではリーチフォークと言うものが使われる。

   

 仕事は、作業者それぞれが持たされるハンディターミナル(携帯みたいの)に、事務所から指示が与えられる。それで、フォーク作業者は、荷物をチェックして、出荷or格納を行う(6)。

 私のいる現場は、だいたい6人編成、5人までが「ハイマス」に乗り、1人が「中マス」に乗る(7)。

 事務所からの作業指示は、ハンディターミナルへの自動通信でなされ、先ずは、「高荷」の出荷から行われる(8)。

 ポイントなのだが、だいたい、受信した順に最初の4人までが「高荷」の割り振りになり、残りは「低荷」が割り振られる(9)。

 日に何度か(5回転ほど)、二時間~3時間おきに、大規模な出荷があり、それぞれナンバリングされ「バッチ」と呼ばれる。例えば、「23バッチ」「24バッチ」などと呼ばれる。大体、「100バッチ」前に、また「1バッチ」からとナンバリングがリセットされる(10)。

 作業人数が少ないときは、先ず、作業メンバーで「高荷」をやっつけてから、「低荷」の出荷に取り掛かる(11)。

 「高荷」を下ろせる「ハイマス」は、使用頻度・重要度が高くもあり、電気のバッテリーが切れてしまうことを避けるため、「高荷」から「低荷」に作業が移った時、乗り換える作業者もいる。だが、基本、それは、「高荷」がないことが前提とされる(12)。

 出荷してばかりでは、いつしか蔵置された荷物がなくなってしまう。だから、入荷した荷物を格納する作業も重要で、だけども、出荷がどうしても優先されてしまう。格納は、出荷の落ち着いた時間帯に、数人の作業者を割いて行われる(13)。

 格納もまた、「高荷」の収納を優先に行われる(14)。

 「高荷」は、近い棚に密集されているために、複数の作業者で行うと、フォークリフト同士が近づいてしまうので危ない。ゆえに、主に、一人のフォークリフト作業者によって行われる(15)。

 ・・・、・・・まあ、舞台説明はこんなもんかな。

 後から、必要とあらば、後から付け足しましょう・・・。

     ◇     ◇

 お笑いの「ウーマンラッシュアワー」の持ちネタに「バイトリーダー!」がある。

 これは、なんの名誉もなく、なんの経済的な裏打ちもなく、また、全くの才能もないバイト先の古株が、

 ただ、そのバイト先に「長くいる」、それだけで自分を「リーダー」と思い込み、

 普通にまじめに、その「リーダー」当人よりも作業をしている作業者が、その「リーダー」に、横から指示されるような状況をギャグにしている。

    (例)

 ・・・「ここは、時給はアルバイトだが、モチベーションは正社員の俺が行くしかないな! バイトリーダーです!」

 ・・・「ここは、他のバイトが時給700円なのに対して720円もらってる、俺が行くしかないな! バイトリーダーです!」

 ・・・「今からテレビの取材が入ってるんだ。テレビ局から俺にインタビューが入ってるんだ。NHKの深夜にやってるドキュメンタリー番組でね、タイトルはね確か「就職できない若者の実態」という番組だよ。まぁ情熱大陸みたいなもんだろ。バイトリーダーです!」

 ・・・「殺人よりも、放火よりも強盗よりも、最もやってはいけないこと。それは、交通費をもらいながら、自転車で通うこと。バイトリーダーです!」

 ・・・「今から自分の人生の生きてきた証を歴史に刻んでくるからね。(タイムカードのこと)」

 まあ、こんな感じです^^

 でも、私は、このお笑いの「バイトリーダー」は、まだ、救えるなと思うのです。

 なんか、責任感は持って、辛い仕事はいとわず、まじめに頑張っているのはわかるからだ。

 ・・・上には上はいる。

 いや、下には下がいる^^;

 「バイトリーダー」を気取ること、それこそが間違いなのに、それに輪をかけて、どうにかこうにか自分を「楽なほうに、楽なほう」にさぼろうとするやつだ。

 こういう奴の始末に悪いのが、周囲の誰もそれに気づかないと思っていて、自分はちゃんとやっていると思ってる点だ。

     ◇     ◇

 私の首は短いようだ。

 昔から、新宿などに出かけると、必ず頭痛になった。

 答えは簡単、高層ビルを見上げるからだ。

 だから、子供のころより、頭痛薬は常備している。

 バファリン、ケロリン、イブ、ケンタン、ロキソニン・・・、何かしら持っている。

 バッサニンと言うジェネリックは安くていいぞ!

 今の仕事、上方を仰ぎ見る「高荷」出荷&格納の仕事でも、すぐに頭痛になる。

 だが、私は、それはしょうがないと考えている。

 それは、個人的な事情でもあるし、

 そういったリスクで、お金を貰っている側面が労働にはある。

 何人もいるメンバーが、ローテーションで、その身体への負担が厳しい「高荷」作業を行えば、それほどの苦はない。

 私は基本、普通の人がやれる仕事に対しては、絶対に拒むことはない。

 むかし、携帯基盤の現場の請負の責任者をやっていた時、若い奴らに、とある、苦もない作業を頼んだところ、それを「面倒だから」と拒まれたとき、辞めてもらったことが何度もあった。

 派遣会社なんで、人材は無尽蔵だった。

 別に、私は、好き嫌いで、一人の人間に過重な負荷をかけるようなことはしなかったし。

 さて、話を戻すが、現在 働いている物流会社の倉庫、その「高荷」作業だが、

 昔は、現場でも、替わりばんこにやっていたし、事務所からの指示も比較的 メンバーそれぞれに均等だったのだ。

 しかし、今、私が出勤の時は、ほとんど私なのである。

 私は、基本、辛い作業は率先してやるし、他のメンバーが、長時間「高荷」をやっていたら、「そろそろ代わるよ^^」と言う常識も持っている。

 さすがに、毎出勤日、3時間も「高荷」をやらされていると、頭痛が激しくなる。

 バファリンを3回ほど飲んでも治らない。

 だが、頭痛薬を飲みすぎると、胃が荒れて痛くなる。

 個人的な事情では済まない。

 現場で、自称「バイトリーダー」を気取っているジジィやババァは、「仕事だからしょうがない」とか、綺麗ごとをほざくが、いや、あんたら、「高荷」を、全くやらないじゃん!

 こいつら、自分の楽な、自分に都合のいい仕事しかしやがらねぇ!^^;

 「リーダー」でも、社員や準社員の人は、状況に応じて、辛い仕事もちゃんとやる。

 ああ、このジジィやババァは、だからこそ、バイトなんだな・・・、

             (「後篇:具体的事例」に続く   2015/03/31)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3482

Trending Articles