☆・・・これは、けったいな映画でした。
主人公は、仕事も家族もほっぽらかして、事故・事件現場を追悼して回る青年。
明らかに異常者である。
私は、観始めてすぐに不愉快でしょうがなくなった。
追悼の変なポージング(「天地魔闘の構え」みたいの)にも、勝手なことすんなよ、と思った。
が、裸の大将が、いつしか市民権を経たように、この青年も、なんか間違った方向性ではあるものの、それを突き詰めておこなっているので、何がしかのリアクションを社会から受け、それが良い方向に向かうと、なかなかの感動が起こってくる。
特に、自分の息子が殺された親に、「私は加害者をうらみません。それを考えてしまうと、息子さんへの想いが二の次になってしまいますから」という言葉に、なるほどなぁと、共感が少し起こった。
すっごく変な映画で、あんまし映画を見たことがない人が、これを見て感動してしまって、この作品の常識が、世の中のスタンダードだと思ってしまうと、危険だとは思った・・・。
(2015/02/15)