☆・・・私はホモでないのでマッチョは嫌いだし、どうにも、神話をベースにしたものは超能力などを前面に追し出したものじゃないと話が単調になりやすいので乗り気じゃなかったのだが、見ようと思っていた「プリキュア」の時間が合わなかったので、こちらを見た。
と、メチャ面白かった!
ドウェイン・ジョンソンって、強いし頼りになるし、優しいし最高だなと思うのだった。
孤高の、ゼウスの落とし児である戦士であったはずのヘラクレスだが、なぜか、5人の仲間を引き連れているギリシャ界隈の傭兵だった。
強い、その強さは折り紙付きだが、その出自は、いまいち胡散臭い存在だ。
私は、冒頭、その5人の仲間を覚えるのが大変だなぁと思ったのだが、すぐに記憶に定着した。
その個性が良く描けているからだ。
トラキアのとある都市の兵士長に招聘されたヘラクレス一行は、近隣を脅かす武装集団を討伐しようとする。
その戦いが面白い。
ただ、集団がワーッとぶつかり合うだけでない。
昨今の「レッドクリフ」や「王妃の紋章」で見られたような陣型での戦の面白さがあったし、個々のチャンバラ的な動きは、平面展開の戦いでもあり「11人の侍(工藤栄一監督)」を彷彿とさせた。
陣型が崩れていくサスペンスたるや、たまらんもんがあったし、剣戟も面白い^^;
順調に英雄伝説を築いていくと思いきや、物語は、一筋縄ではいかず、途中から更なる捻りを利かせて面白い。
「伝説は、男が自身を信じ、生み出していく!」というテーマも素晴らしい。
エンドロールで、あたかも一人でクリアーしていった「ヘラクレス伝説12番勝負」が、実は、画面の背後で活躍していた仲間の尽力あってこその「種明かし」もイカしてましたぜ!!!
(2014/10/24)