☆観てきました^^
大エンターテイメント作品でしたね。
私は、前作での、アメリカの寂れた片田舎(ラジエーター・スプリングス)の風景に、名実ともに再起に賭ける実力者(ライトニング・マックィーン)の姿をうまく絡めた物語にえらく感動させられ、
この後のピクサー作品、・・・「レミー」も「ウォーリー」も「カールおじさん」もイマイチ楽しめなかった(「トイストーリー3」は凄かった)。
そもそも「カーズ」は単体で完璧に仕上がっていた作品なので、同じテーマでやるのなら、作る必要はないし、一作目ほどの感動は味わえないと考えていた。
「2」の予告編では、やたらと、物語の最初の舞台が日本であることが強調されていたので、「売らんかな」が感じられて、ちょっといやだった。
しかし、それは杞憂だった、ちゃんと極上の出来で面白かった。
◇
総勢5人の「みんな」で観にいった。
私は、いつも一緒に行く母親や姪っ子や彼女以外の人物との鑑賞は、その人が楽しんでいるかどうか気になるのだが、ピクサー作品ならば、ある一定の水準は必ず保たれているので、他者を気にせずに没頭した。
舞台となる国々こそ、マックィーンの出場するワールド・グランプリ・レースの主催地なのだが、
そのレースに付き添い、レースの影に暗躍する組織の陰謀を暴くスパイたちに勘違いされて、スパイ仲間にさせられる、赤錆びたレッカー車・天然ボケキャラのメーターこそが、今回の主役であった。
冒頭から、後にメーターと絡む、ロジャー・ムーア風のスパイカーのアクションが凄い。
アニメならではの縦横無尽な動きに圧倒される。
で、こと、アクションにおいては、全編、そのテンションが維持される。
ただ、気になるのが、スパイアクションが海あり空ありと多彩なので、肝心のマックィーンのレースアクションが面白くなくなりそうってこと。
でも、レースのほうも、最後の最後までスピード感があって、楽しいんだよな^^
ただ、「カーズ(車ら)」とタイトルをつけていることを考えると、あまり、空を飛ぶカーキャラはよろしくないし、
船や飛行機も擬人化されているのがどうしても気になる^^;
これじゃあ、「マシーンズ(機械たち)」だべよ。
しかし、トーキョー・パリ・イタリア・ロンドンと、そのCG映像の町並みは非常に見事。
特に、私は日本人なので、見たことのない、でも紛うことなきトーキョーの映像に感心した。
パリやイタリアの、奥深い箱庭的な描き方もロマンチックだ。
ただ、ロンドンの映像だけはやたらと実写的だったね。
◇
今回は、徹底的に作品傾向がエンターテイメント化されていたが、
多くの人が、前作のノスタルジックさが忘れられていることに不満を覚えただろう。
しかし、テーマは、先に進んでいる。
今回は、<ラジエーター・スプリングス>の具現化であるメーターが、そのまんまの容姿・個性で「世界」に通用できるのかがテーマなんだよな。
天然キャラにしか見えないお騒がせメーターが、しかし、こと、自分の分野では非常に的確な意見を語れることがわかり、そこに「職人」の凄さを感じるも良し、
「カーズ」世界を揺るがす大犯罪の黒幕を、エリザベス女王の前で、メーターが的確に解き明かす姿も、非常に素晴らしい。
ピクサー作品と言うのは、万人に受け入れられる娯楽性と、万人の心を打つ人生上の普遍的な「寂しさ」の配分を、物語に絶妙に据えたとき、文句なき傑作ができると言う典型の作品である^^
(2011/08/11)
大エンターテイメント作品でしたね。
私は、前作での、アメリカの寂れた片田舎(ラジエーター・スプリングス)の風景に、名実ともに再起に賭ける実力者(ライトニング・マックィーン)の姿をうまく絡めた物語にえらく感動させられ、
この後のピクサー作品、・・・「レミー」も「ウォーリー」も「カールおじさん」もイマイチ楽しめなかった(「トイストーリー3」は凄かった)。
そもそも「カーズ」は単体で完璧に仕上がっていた作品なので、同じテーマでやるのなら、作る必要はないし、一作目ほどの感動は味わえないと考えていた。
「2」の予告編では、やたらと、物語の最初の舞台が日本であることが強調されていたので、「売らんかな」が感じられて、ちょっといやだった。
しかし、それは杞憂だった、ちゃんと極上の出来で面白かった。
◇
総勢5人の「みんな」で観にいった。
私は、いつも一緒に行く母親や姪っ子や彼女以外の人物との鑑賞は、その人が楽しんでいるかどうか気になるのだが、ピクサー作品ならば、ある一定の水準は必ず保たれているので、他者を気にせずに没頭した。
舞台となる国々こそ、マックィーンの出場するワールド・グランプリ・レースの主催地なのだが、
そのレースに付き添い、レースの影に暗躍する組織の陰謀を暴くスパイたちに勘違いされて、スパイ仲間にさせられる、赤錆びたレッカー車・天然ボケキャラのメーターこそが、今回の主役であった。
冒頭から、後にメーターと絡む、ロジャー・ムーア風のスパイカーのアクションが凄い。
アニメならではの縦横無尽な動きに圧倒される。
で、こと、アクションにおいては、全編、そのテンションが維持される。
ただ、気になるのが、スパイアクションが海あり空ありと多彩なので、肝心のマックィーンのレースアクションが面白くなくなりそうってこと。
でも、レースのほうも、最後の最後までスピード感があって、楽しいんだよな^^
ただ、「カーズ(車ら)」とタイトルをつけていることを考えると、あまり、空を飛ぶカーキャラはよろしくないし、
船や飛行機も擬人化されているのがどうしても気になる^^;
これじゃあ、「マシーンズ(機械たち)」だべよ。
しかし、トーキョー・パリ・イタリア・ロンドンと、そのCG映像の町並みは非常に見事。
特に、私は日本人なので、見たことのない、でも紛うことなきトーキョーの映像に感心した。
パリやイタリアの、奥深い箱庭的な描き方もロマンチックだ。
ただ、ロンドンの映像だけはやたらと実写的だったね。
◇
今回は、徹底的に作品傾向がエンターテイメント化されていたが、
多くの人が、前作のノスタルジックさが忘れられていることに不満を覚えただろう。
しかし、テーマは、先に進んでいる。
今回は、<ラジエーター・スプリングス>の具現化であるメーターが、そのまんまの容姿・個性で「世界」に通用できるのかがテーマなんだよな。
天然キャラにしか見えないお騒がせメーターが、しかし、こと、自分の分野では非常に的確な意見を語れることがわかり、そこに「職人」の凄さを感じるも良し、
「カーズ」世界を揺るがす大犯罪の黒幕を、エリザベス女王の前で、メーターが的確に解き明かす姿も、非常に素晴らしい。
ピクサー作品と言うのは、万人に受け入れられる娯楽性と、万人の心を打つ人生上の普遍的な「寂しさ」の配分を、物語に絶妙に据えたとき、文句なき傑作ができると言う典型の作品である^^
(2011/08/11)