☆「聖闘士星矢」の傑作エピソード「十二宮編」が、そこだけをざっくりと切り出し、フルCGアニメ映画になるというので、黄金聖闘士好きの私、いてもたってもいられなくなって、映画館に赴きました。
結果、出来は悪くないが、途中でうつらうつらしてしまいました。
美しいCG画面に次第に慣れ、飽きてきてしまったのが原因でしょうか。
最初、CGの微妙なカクカクの動きと、星矢の性格が三枚目になっていたことに違和感を感じつつも、
執事っぽい辰巳や、普通にいい爺さんになった城戸御大などは、いい改変だと思った。
「十二宮編」までの流れをないものとして、簡略化してサンクチュアリに流れ込む展開だが、それは、色んな制限の中で、世界観を広くする努力をしつつ、うまくやっていると思う。
何よりも、連載当時でさえ前時代的な美人であった木戸沙織(アテナ)が、今風でいて可憐なヒロインに変わっていたのは良かった。
線が細くて可愛いので、それだけ見ていても、この映画はなかなか楽しめよう。
だが、物語は、途中から、妙な簡略のされ方をする。
簡単に言うと、それはフェニックス一輝と乙女座のシャカの扱いに尽きる。
この二人の強さとバトルに代表される、黄金聖闘士の次元の異なる強さが、この作品には消されていた。
特に、乙女座のシャカと言う「もっとも神に近い男」さえもが欺かれていた事実こそが、このエピソードの黒幕の強さだったのであるが、それが全くなかった。
よって、「私が見た教皇は善だ」の名セリフもない。
まあ、それを外すことによって、新たなテーマの模索をしたのだろうけど。
瞬vsアフロディーテや、紫龍vsシュラのベストバウトもなかったし・・・。
演出の改変はあれど、巨蟹宮まではちゃんと描かれていたのに、突然、トーンダウンしてしまったのは痛いし、眠くなっていくのだった・・・。
だから、最後に、ネットで拾った「エロい紫龍」を転載しておこう・・・^^;
・・・「廬山昇龍覇!!!」
(2014/06/21)