☆内容は、どう考えてもB級にしかなり得ないのに、なんか大作ノリで予告編されていて、
それから、予告編で分かる内容からは、どうにも、アクションに必要な痛快さと言うものが、幾つかの点で阻害されているように思えた。
それは、荒廃した地球上で貧しく暮らす主人公が、お金や距離・社会体制、それを管理する兵器システムと言う障害を乗り越えて、宇宙に浮かぶ特権階級の宇宙コロニー<エリジウム>を目指す話の流れだからだ。
それらの段階を経て、やっと、カタルシスを得られるからだ。
しかも、そこに、子供のころからの初恋と、再会した女性の白血病の連れ子(美幼女)が絡んできて、いやはや、縛りが多い^^;
おっと、大事な縛りを忘れていた。
主人公の余命が五日間で、エリジウムの医療ポッドのみが、彼の病気を治せる…、そんな、物語のけん引役としての、絶望を胸に抱くヒーロー像がある。
そして、いざ始まると、悪くない。
『第9地区』の監督作だが、ニール・ブロムカンプ監督が「一発屋」でないことがよく分かった。
だが、引き出しが少ないとは言わないが、今作、『第9地区』と見せ方が違うが、幾つかの共通イメージはある。
その顕著なのが、大空に浮かぶ巨大物体の存在だろう。
主人公ら、下々の者は、それらを仰ぎ見て、なにか思考を余儀なくされるのだ。
また、主人公が、異形に「変身」するのも、監督の深層心理か?
二つの「種族」の相剋も、監督の拘りだろう。
それらが、ドキュメントタッチの、荒い画像で語られていく。
・・・続きは、仕事を終えてから書きます・・・^^;